円型脱毛症
円形脱毛症(alopecia areata:以下 AA)は後天性に類円形の脱毛斑を生じる疾患で,重症例では増悪・軽快を繰り返しながら脱毛斑が拡大することが多い難治性の疾患です。
医療機関の皮膚科を受診する脱毛疾患の中では最も頻度が高く,毛包と爪甲以外の臓器は侵しませんが,外見上の印象を大きく左右するので患者様自身の悩みや,生活の質(QOL)にも大きく影響します。
円形脱毛症は毛根に対する自己免疫疾患と言われているため花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などアレルギー体質の方がなりやすいといわれています。
自身が所属する順天堂大学皮膚科では様々な円形脱毛症に対する治療(ステロイド外用/抗アレルギー剤内服、リンデロン局注、液体窒素療法、紫外線療法、SADBE/DPCP、ステロイドパルス療法など)を多数行っております。
院長自身も外来・病棟において円形脱毛症治療を多数行っており、その経験と日本皮膚科学会ガイドラインによる最新のエビデンス治療を基本にして「しらたま皮膚科クリニック」では脱毛症疾患に対する治療を強化し、重症度によっては病診連携も行いながら加療していく方針です。