お子様の皮膚疾患
小児皮膚科
乳幼児の皮膚は、薄く繊細で、皮膚のバリア機能も未熟です。
乳児期は、乳児湿疹やおむつ皮膚炎、少し大きくなったら、夏はとびひや水いぼ、冬は乾燥肌で掻き壊しなど、乳幼児期は、年間通して皮膚トラブルが次から次に起きやすいのが特徴です。なかには、登園・登校に影響がでるような症状もあります、些細な症状でもどうぞお気軽にご相談いただけたらと思います。
お子様に多い皮膚疾患
乳児湿疹
Q. 乳児湿疹とはどんな病気ですか?
A. 乳児湿疹とは、乳児期に見られる湿疹の総称です。そのほとんどが、アトピー性皮膚炎か乳児脂漏性湿疹です。しかし、両者は合併していることが多いので、はっきりと区別するためには、経過を追っていく必要があります。乳児脂漏性湿疹の原因は、現在では皮膚の常在菌であるマラセチア菌が増えるためと考えられています。赤ちゃんは皮脂の分泌が多いので、マラセチア菌が増えやすいのです。頬が真っ赤になり心配ですが、適切なスキンケアを行うことで改善しますので、心配し過ぎないようにしましょう。
Q. どのような症状がみられますか?
A. 乳児湿疹は、生後数週間頃から頭、眉毛、頬、耳、首、脇のした、おむつ部などに広がる赤い発疹です。かゆみはあまりないのが特徴です。生後半年ぐらいで症状が軽くなっていきます。
生活の注意点
- 石鹸をよく泡立てて泡で優しく洗うようにしましょう。
- 頑固にこびりついたフケは、お風呂に入る前にオリーブオイルでふやかしてから洗いましょう。
- かさぶたを無理にはがさないようにしましょう。
- 入浴後は保湿剤でスキンケアをしましょう
- 衣服は化繊を避け、綿製品を選ぶようにしましょう。
- 食事、哺乳のあとは、口の周りを濡れたガーゼハンカチなどで優しくふきとってやりましょう。
- 症状がひどいときのみ、数日間だけステロイドを塗りましょう
その他
- おむつ皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- あせも
- とびひ(膿痂疹)
- 水いぼ(伝染性軟属腫)
- ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)など